大学生になると、自分のお小遣いのためだけでなく、生活費や学費を稼ぐことを目的に、多くの学生が経験するアルバイト。
最近では、これって “ブラックバイト?” なのでは、と思われるような、アルバイト先の勝手な都合に振り回されている学生も少なくないようです。
- 最初の約束と違って、無理なシフトを組まれ、まれ、毎日休憩なく9時間働いている。
- 始業前や開店前の作業は勤務時間として扱われず、その分のバイト代が支払われない。
- 休ませてもらえず、講義やテストを受けられない。
- 販売ノルマが達成できず、給料からその分天引きされた。
- 辞めたいと言ったら、「代わりの人を連れてこなければ辞めさせない」と言われた。
『ブラックバイト』かも? 困った時の相談先は
学生にとっては、『ブラックバイト』」かも? と感じても、「働くって大変だからと!」と自分自身で納得してしまったり、「最初に聞いた話と違うけど、自分が聞き間違いしたのかな」と思い込んでしまったり、となかなかアルバイト先に確認したり、要望はしづらいものです。
アルバイトでも、仕事中のけがには労災保険が適用される、条件を満たせば有給休暇が取れる、会社の都合で自由に解雇はできないなど、法律はさまざまな形で、労働者の権利を保障しています。そうしたワークルールをしっかりと知っておくことも大切です。
もし、アルバイトなど労働に関することで、身近に相談できる人がいなかったら、一人で悩まずに、とにかく相談してください。
■ ブラックバイトユニオン
学生が中心となって今年の夏に立ち上げたユニオン(労働組合)。罰金やサービス残業などブラックバイトの問題をなんとかしたい大学生を、大学生同士でサポートし合い労働条件の改善を目指しています。バイト先で「これっておかしいのでは?」と、すこしでも困ったことがあればこちらへ相談を。
http://blackarbeit-union.com/index.html
■ ブラック企業被害対策弁護団
ブラック企業の問題を専門的に扱う弁護士の団体。北海道から沖縄まで、全国の弁護士が参加しており、「辞めさせてもらえない」「賃金が払われない」などブラック企業の被害に遭った人からの相談を受け付けています。
http://black-taisaku-bengodan.jp/
■ 日本労働組合総連合会
1989年に結成された日本の労働組合のナショナル・センター(中央労働団体)。加盟組合員は約680万人。すべての働く人たちのために、雇用と暮らしを守る取り組みを進めています。
「ブラックバイト」や「セクハラ」「パワハラ」「マタハラ」、その他労働に関することで、身近に相談できる人がいなかったら、一人で悩まずに、連合のなんでも労働相談ダイヤル(フリーダイヤル0120-154-052)までお電話ください。
https://www.jtuc-rengo.or.jp/