「化学物質過敏症(CS:Chemical Sensitivity)」は、非常に微量の薬物や化学物質に体が反応して、体調不良などの健康被害が引き起こされる病気です。
実はこの化学物質過敏症、この病気で悩んでいる人は推定で100万人いるとされており、特に洗濯洗剤や食器洗剤、香りの柔軟剤など取り扱うことが多い、20代から50代の主婦に増えているといわれています。
化学物質過敏症の原因
「化学物質過敏症」の発症原因の約半数以上が、室内空気汚染によるものです。
自宅や会社、学校などの建物で使われる建材、塗料、接着剤から放散されるホルムアルデヒド、揮発性有機化合物(VOC)などの化学物質が、室内の空気を汚します。
さらに室内で使われる家具、殺虫剤、防虫剤などの化学物質も、室内空気を汚し、化学物質過敏症の発症原因になります
また、通勤・通学や移動などで使用する公共交通機関内でも、他人の化粧品や香水、衣服の洗剤や柔軟剤、整髪料などに含まれる化学物質が、体調不良を引き起こす原因にもなります。
化学物質過敏症の症状
化学物質過敏症による症状は多岐に渡り、様々な症状が発症しています。
- 頭:頭痛、頭が重い、めまい
- 目:結膜炎、かゆみ、乾き、チカチカする
- 鼻:鼻水、鼻詰まり
- 耳:耳鳴り、痛み、耳のかゆみ
- 口・のど:渇き、せき、くしゃみ、よだれ、のどの痛み
- 皮膚:湿疹、蕁麻疹、汗の量が多い
- 手足:しびれ、冷え
- 消化器:下痢、便秘、吐き気
- 精神:不眠、不安、うつ、動悸
化学物質過敏症の方の相談窓口について
化学物質過敏症の方のために、特定非営利活動法人(NPO法人)「化学物質過敏症支援センター」では、相談料無料で、以下のような内容の相談を受け付けています。
- 化学物質過敏症についての一般的な知識・情報。
- 化学物質過敏症発症者の生活面の対処法。
- 化学物質過敏症に関わる悩み事、心配事。
「化学物質過敏症支援センター」への相談方法
1)電話の場合
電話番号:045-663-8545(相談専用電話)
受付曜日:水曜日・金曜日(祝日を除く)
受付時間:10時~12時30分/ 13時30分~16時
2)メールの場合
以下のアドレスまで下記内容を送信します。
・発症者のお名前
・相談される方と発症者との関係(発症者本人、発症者の家族など)
・発症者の性別
・発症者の年齢または年代
・住所・連絡先
・発症の経緯
・医療機関で「化学物質過敏症」の診断を受けているかどうか
yokohama@cssc.jp
3)ファクスの場合
以下の番号に「2)メールの場合」と同じ内容をファクスをします。
ファクス番号:045-222-0686